大きな災害が起きて、避難しなければならなくなったら——。
持ち出したいものは10個。でも、実際に持ち出せるのは、たった5つ。さらに、その5つに「優先順位」までつけなければなりません。しかも、一人で決めるのではなく、グループ全員で話し合い、意見を一つにまとめながら。
こんな場面を体験する「コンセンサスゲーム(合意形成ゲーム)」に、大田区の就労移行支援事業所・アクセルトライおおたのメンバーで挑戦しました。その様子をご紹介します。
🧭 「誰が司会をやる?」——もう、そこから始まっている
ゲームのルールはシンプルです。10個の持ち出し品から5つを選び、優先順位をつける。ただし、多数決やじゃんけんで決めるのはナシ(笑)。全員が納得できる形で、話し合って決めていきます。
そして今回は、ファシリテーション(進行役)の練習も兼ねて、一人に司会をお願いしました。
……が、実は「誰が司会をやるか?」を決めるところから、もう合意形成は始まっているんですね。譲り合ったり、推し合ったり。ゲームは始まる前から、すでにスタートしていました。
💬 「それ、重くない?」白熱する話し合い
いざ始まると、あちこちで意見が飛び交います。
「ペットボトル6本は重たいから、実際には持ち出せないんじゃない?」
「やっぱりさ、ネットがダウンするから、現金は必要じゃない?」
「いや、そもそも現金なんて、持っていてもすぐには役に立たないじゃん」
一つひとつ、どれも「たしかに」とうなずける意見ばかり。正解が一つではないからこそ、何を残して、何をあきらめるのか——その判断が、とても難しいのです。話し合えば話し合うほど、時計の針だけが進んでいきます。
限られた時間の中で、みんなあたふた……。結局、時間内には決めきれず、最後は少し強引に順位づけ(笑)。「合意形成って、こんなに難しいのか」と、全員が実感する時間になりました。
🔍 振り返りで見えた、たくさんの“気づき”
ゲームのあとは、みんなで振り返り。実は、ここがいちばんの学びの時間です。
司会役からは「時間内のタイムマネジメントを決めてから動けばよかった」という声。参加者からも「自分が話しすぎて、時間をロスしてしまった」「最初に挙手制で上位5つを絞ってから、話し合えばよかったのでは?」と、たくさんの反省点が出ました。
そして、見守っていたスタッフからも、こんなアドバイスが。
「司会も書記も一人でやるのではなく、役割分担ができると、もっとスムーズだったかもしれませんね」
「司会はリーダーではなく、あくまで“進行役”です。司会が進めてくれるからと安心して任せきりにするのではなく、参加者一人ひとりの動きこそが、スムーズな合意形成を左右するんですよ」
そばで見守っていたからこその、あたたかい視点でした。
🤝 「話し合って決める力」は、働くことにつながる
合意形成は、ゲームの中だけの話ではありません。
自分の考えを相手に分かりやすく伝える力。意見がぶつかったときに、感情的にならずに向き合うアンガーマネジメント。相手を尊重しながら、自分の意見もきちんと伝えるアサーション——。これらはすべて、合意形成の中で自然と使われる力です。
たとえば、職場で会議の方針を決めるとき、チームで仕事の進め方をそろえるとき。「自分の意見を伝えながら、相手の考えも受け止めて、一つにまとめていく」——まさに今日のゲームと同じ力が求められます。だからこそ、この力は、就職活動の面接でも、働き始めてからの職場の人間関係でも、必ず役に立ちます。
大田区で就労移行支援を行うアクセルトライおおたでは、こうしたゲームやグループワークを通じて、楽しみながら“人と関わる力”を育てる時間を大切にしています。
うまくいかなくても大丈夫。「難しかった」と感じた経験そのものが、次につながる一歩です。
「人と意見を合わせるのが、ちょっと苦手」
「話し合いになると、つい黙ってしまう」
「就職に向けて、コミュニケーションから練習していきたい」
そんなお気持ちをお持ちの方は、ぜひ一度、アクセルトライおおたの見学にいらっしゃいませんか?事業所の雰囲気や、プログラムの様子を感じていただけます。
大田区で就労移行支援事業所をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
【見学・相談は随時受付中です】
